病気を持つ保護猫との暮らしから、住まいを考える
こんにちは。インテリアコーディネーターをしています、とうきちです。
15年生きてくれた愛猫がいなくなったペットロスから13年ぶりに、
昨年実家の両親が保護猫の里親になりました。
これが、私のひとつの転機になりました。
生後3週間程で、道端で衰弱しきっていたところを拾い病院に連れていきました。
昔飼っていた子と同じヨモギ猫。
可愛かったあの子と同じ「よも」と名付け、
面影が重なり愛おしくて仕方なく、夫と毎週末実家に顔を見に行くようになりました。
異変が起きたのは生後2か月経った頃。
ダイニングから「ドン!!」と音がして驚いた母が様子を見に行くと、よもがイスから落ちて泡を吹いて痙攣していたのです。
動物病院へ飛んでいき、命に別状はありませんでしたが
同様のことが連日起こりました。
そして、お医者さんから衝撃の事実を聞かされました。
よもは『てんかん』を持っていたのです。イスから落ちて痙攣していたのではなく、発作による痙攣でイスから落ちていたのでした。
猫のてんかんは非常にまれだそうで、
数週間~数か月に1回とかではなく、1日数回の頻度で発作を起こすよもは特に症状が重いものでした。
↓発作の様子です
ここから、両親の発作との闘いが始まりました。
猫の身体にとって、てんかんの発作中は大変な負担がかかっている状態で
とにかく薬で発作を抑え込むことが一番重要らしいのです。
発作を抑える薬は脳の神経に作用するものなので、強い薬で意識が朦朧とし、ぐったり横たわる姿は痛々しくて見ていられませんでした。
初めの頃は薬の強弱がうまくいかず、効きが悪いため夜中に何度も発作を起こし時間外の病院へ駆け込むこともしばしば。
ケージや周囲の物をかきむしり、両足の爪は根元からちぎれて血まみれ。
薬の量が合うまでの長い期間、両親は交代でつきっきりで看病をしました。
両親とよもとの暮らしを間近で見て、「私には何ができるだろうか」と悩みました。
「インテリアコーディネーターとして、猫とのよりよい住まいを考えよう」
人と猫、両方が快適に過ごせる家づくりやコーディネートを、建築屋の視点から考えていこうと思います。
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