自己免疫疾患?抗核抗体とは?
2回の体外受精が失敗に終わり
着床系検査の結果が出たので病院へ行きました。
「自己免疫疾患の項目が陽性になっていました。もしかしたら、そのせいで受精卵を攻撃しちゃってたのかもしれない。今回黄体補充と合わせてそっちのお薬も出しますね」
・・・え?
自己免疫疾患?私が?
実は生物の教員免許を持っているので、どういうものかは察しがつきました。
免疫とは、ウイルスや菌などの異物が侵入してきた際にそれらを攻撃し身体を守るシステムのことです。自己免疫疾患とは、そのシステムになんらかの問題が起こり自分自身を攻撃してしまうことが原因で発症するものです。その標的がどの臓器になるかで症状は変わるのですが、有名なものでは糖尿病(膵臓)やバセドウ病(甲状腺)などがあります。
私の検査結果を見ると、抗核抗体(抗核抗体とは、自分の細胞核を攻撃する物質です)の項目が基準値40未満のところ160となっていました。
さすがにこれが何を指すのかわからなかったので、帰宅して調べました。
血液を薄めていき、何倍に薄めたところまで抗核抗体が反応するかを調べる検査のようで、40倍を超えると異常値となります。私は160倍なので基準値の4倍、精密検査を受けた方がよいボーダーになるみたいです。
ただ、値が高くても何の症状も出ず健康な人も数パーセントいるらしく 、私の場合も「重篤なものじゃないからお薬を飲めば大丈夫」と先生に言われました。
ただでさえある頭痛がさらにひどくなり、胃が締め付けられるようでした。
なんでこんなことに。だからだめだったの?
育ててあげられなくてごめんね。がんばってくれてたのに、やっぱり私のせいだったのか。
いくつ壁を乗り越えれば、赤ちゃんに出会えるんでしょうね。
この日から、プレドニンというお薬が追加になりました。
自己免疫疾患やアレルギー性疾患に用いられる免疫抑制剤です。
黄体補充などの薬よりも一回り小さいのですが、すっごい苦い。
私に残っているのは、あと初期胚がふたつ。
ひとつずつ原因究明できていってると前向きに考えて!
3回目の移植に向かいます。