「ペットは家族」フローリング比べてみました
「飼っている犬のために床を張り替えたい」
そんなご依頼をいただきました。
私が子供の頃は、犬といえば玄関に犬小屋があって鎖でつながれて外で飼われているのが一般的でした。しかし今は室内飼いがキホン。生活を共にする時間が長くなり、「ペットのためにリフォームを検討する」人が増えています。
私自身も実家の保護猫をきっかけに猫にやさしい家づくりを考えるようになりましたが、今回はワンちゃんということで「犬にやさしい」床材を検討しました。
⇓猫ちゃんにやさしい床選びはこちらの記事をご参考に
まず、床材の絞り込みです。
『足にやさしい、滑りにくい』を第一条件とすると、フローリングの他にタイルカーペットやコルクタイルが挙げられます。しかし今回はお掃除やメンテナンスのしやすさを考慮し、フローリングを比較することにしました。
各メーカーから出ている『ペット対応』床材をピックアップします。
フローリング
・ダイケン『ワンラブフロア』シリーズ
・リクシル『ラシッサ』シリーズ
・サンワカンパニー『Canvas』シリーズ
クッションフロア
・東リ『ニュークリネスシート』
・サンゲツ『消臭快適フロア』
・タジマ『消臭クリンセフ』
クッションフロアとは、既存の床に上張りできる木目などの柄がプリントしてあるシートのことです。足あたりがやわらかく掃除がしやすい、かつ安価で施工費もかからない反面、どうしても高級感に欠けるのは否めません。今回のお客様はせっかくのリフォームなので安っぽくならないようにとのご要望でしたので、フローリング材に絞りました。
次に、サンプルを取り寄せ実物比較をします。
ダイケン『ワンラブフロア』シリーズ
色バリエーションが豊富です。
その名の通りワンちゃんのために作られた床材で、防滑性能はもちろん傷のつきにくさ、ふき取りやすさなどの防汚性能も優れています。ためしに硬いもので強めにひっかいたり、水をこぼしてみたりしましたが問題ありません。
サンワカンパニー『Canvas』シリーズ
こちらはサンプルブックではなく、板1枚ごとの取り寄せです。写真はナチュラルペカンです。
こちらも防滑性能、防汚性能ともにありますが、ワンラブフロアに比べ表面の摩擦が若干弱い(なめらかである)ように感じました。
リクシル『ラシッサ』シリーズはサンプル品の取り寄せに時間がかかるとのことで、ショールームに行き貸出品で確認しました。(写真を取り忘れてしまいました)こちらもやはりワンラブフロアより表面の摩擦が若干弱い(なめらかである)ように感じました。
(番外編)
サンワカンパニー『ウズック』『ア・ラ・ノコメ』
上がウズック、下がア・ラ・ノコメです。
木目を浮き立たせる「浮造(うづくり)」技法と「荒鋸目」仕上げにしたもので、武骨で伝統的なデザインが高級感を生みます。汚れや水分が溝に入りふき取りにくいためペット対応ではないのですが、滑りにくさはこちらの方が強いです。
ペットが高齢でとにかく足腰への負担を考えて歩きやすいものを選んであげたい、などの場合にはよいかと思いました。
ワンちゃんがいる方、飼いたいなと思っている方、新築やリフォームの床材をお悩みの方のご参考になれば幸いです。
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