子どもがいないとBBQも呼んでもらえない?
今日の出来事です。
夕方、ちょっと用事があり連絡せずに実家に行きました。
遠目から何やら賑やかな様子が見えます。到着して絶句しました。兄弟夫婦家族揃ってBBQをしていたのです。私には何の連絡もありませんでした。
兄弟夫婦はダブル妊娠していて、4年の間不妊治療に悩んでいる私にだけ知らされていなかったこともありました。
きょうだい3人本当に仲良しでした。
周囲からも仲良しきょうだいで有名でした。
しかし私が不妊で悩むようになり、仕事との両立で忙しく心身ともにまいっていた時期は赤ちゃんや子どもを見るにのも拒否反応が出ることもありました。
そんな私に気を遣うようになり、腫れ物に触るように接するようになり、ぎこちない空気ができるようになり。次第に会うことも少なくなって距離ができていきました。
その距離は年々大きくなっています。
弟夫婦の方は体外受精での妊娠で、ともに不妊治療をしていた頃はよく一緒にごはんを食べたり買い物に行ったり、交流も多くありました。私よりも後に治療を始めて1年ちょっと授かり、妊娠してからは連絡はとるものの会うことはなくなりました。
子どもができたらそんなものだと思っていました。
でも違ったみたいです。
兄夫婦とは状況が同じで話題もあり、楽しいのでしょう。
不妊治療で苦しむ人への接し方は難しいのだと思います。
何が正解なのかわかりません。
今回のことも、たとえ誘われていたとしても「私がいると赤ちゃんの話もできないだろうし、おめでたモードの中に自分ひとり惨めな思いするのも嫌だ」なんて考えたかもしれません。たまたま実家に寄ってしまったばっかりに知ってしまいましたが、そうでなければ何も知らずにいた方がモヤモヤすることもありません。
「それでも声だけでもかけてあげた方がいい」
「おめでた両夫婦の中にいると嫌な気持ちになるだろうからあえて言わないでおく」
人によって良しとする選択は違うでしょう。正解も間違いもありません。
間違いないことは、私にも赤ちゃんができればこんな悲しみはなかっただろうということです。
私はもっと、不妊治療の治療『以外』の苦しみをクローズアップしてほしいと思います。大抵ニュースで取り上げられるのは、医療費と仕事との両立くらいです。
副作用での体調不良、病院の長い待ち時間で消耗する気力、妊娠した人を心から喜べない罪悪感と自分の心の狭さへの失望。
そしておそらくたくさんの人が、不妊治療をきっかけに友人と疎遠になったり仲の良かった人とうまく付き合えなくなったりした寂しい経験があるのではないでしょうか。
最近は仕事も順調で気持ちも安定し、ゆったりと構えて過ごせていました。
特に今日は着工している工事の進捗も良く新規の依頼も入って、浮かれていたばっかりに急降下してしまいました。
私が来た時の、兄弟夫婦みんなのバツの悪そうな顔。少ししゃべって帰りましたが、取り繕うようなぎこちない笑顔が頭から離れません。
大事にとっておいた山廃大吟醸で暴飲暴食しても気がまぎれませんでした…
明日は少し寝坊できるので、寝落ちするまで何か笑えるテレビでも観ていようかと思います。
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