塗料は猫にも人にも安心なものを
実家のよも、首がかゆいみたいです。
かきすぎて毛が抜けて血も出てしまっています。かわいそうに。
「ほぉら、かいたらだめ。痛い痛いなるよ」
母がそっと薬を塗ってあげます。
よもは重度の『てんかん』と糖尿病があるので、それに伴い色んな症状が出てしまうのですが
元気な猫ちゃんでも、健康被害やアレルギーの原因になるようなものに触れることがないように飼い主が気を付けてあげたいものです。
ふと、『塗料』が思い浮かびました。
最近は芸能人のDIYや巣ごもり需要で、家具作りや家のリノベーションをご自分でされる方がとても増えています。木製の材料にかかせないのが塗料。安い木でも高級感を出せたりヴィンテージ風にできたりと様々な塗料がありますが、直接肌に触れる床や家具の塗料は人やペットの身体にやさしいものを選んであげてはいかがでしょうか。
塗装の目的
塗装の目的は大きく2つ。
①木材を傷や汚れから保護して耐久性を持たせる
②木が持つ美しさを際立たせる
仕上げ塗料には、木の表面を塗膜で覆う方法と、木に含浸させる方法の二通りがあります。
塗料の種類
ウレタン塗装
表面に堅牢な塗膜を作るもので、現在木材の塗装といえばほとんどがポリウレタン塗装になります。塗膜の厚さや艶の度合いで木目の見え方が変わります。
ラッカー仕上げ
こちらも塗膜を作る方法です。溶剤が揮発することで塗膜が作られます。風合いがあり、欧米などのクラシカルな家具によく使用されてきました。
オイルフィニッシュ
含浸させる方法の塗装です。亜麻仁油や桐油などの乾性油(空気中の酸素を取り込み乾燥する)を主剤とするもので、塗布後に拭き取り研磨して仕上げます。
ワックス
こちらも含浸させる方法です。蝋を塗布し防汚性や揮発性を持たせるもので、蜜蠟やカルナバ蝋など生物の分泌物や植物由来の蠟が主成分となります。塗料というより保護剤のようなものです。
また、ウレタン塗装とオイルフィニッシュの特徴を掛け合わせたウレタンオイルという塗料もあります。植物の種子からとれる不乾性油が主剤で、しっとりとした木肌の風合いを保ちながらも硬度と防汚性を与えます。
各塗料のメリットとデメリット
ウレタン塗装
・メリット…汚れ、水分、摩耗、熱に強く耐久性を高めます。一般的なフローリングや量産家具に広く使われています。
・デメリット…硬く滑りやすいため、子どもや高齢者、ペットのいる家の床だと少し危ないかもしれません。特に犬や猫は足腰を痛める可能性があります。
ラッカー仕上げ
・メリット…速乾性があり作業効率が良く、補修もしやすいです。
・デメリット…合成樹脂であるウレタンに比べると補強という機能面では効果は薄くなります。
オイルフィニッシュ
・メリット…しっとりとした仕上がりで、木肌の質感を保ちながら木を美しく見せることができます。材料も自然由来で安心です。
・デメリット…表面に塗膜を形成しないので汚れがつきやすく、丁寧なメンテナンスを必要とします。
ワックス
・メリット…すべらかな仕上がりで、木の自然な風合いを生かしてくれます。材料も自然由来で安心です。
・デメリット…効果が長続きしないので、こまめなメンテナンスを必要とします。
おすすめの塗料を紹介
私がおすすめするのは
原料は植物油、蜜蠟ワックス、弁柄などの天然素材で、ヒノキチオール成分(檜の木からとれる抗菌成分)を含むヒバ油を配合しています。
木の呼吸を妨げることなく木目を生かしたしっとりとした風合いに仕上がり、防虫防腐剤も一切使用せず食品安全衛生法257号にも適合しています。子どもが口に入れる可能性のあるおもちゃにも使える安全性です。
また、気軽に重ね塗りできるのでメンテナンスも簡単。屋内屋外どちらもOK。
犬や猫は顔が床の近くになるため、フローリングなどの床材にも使ってあげたいですね。
新築、リフォームの際には、床材を選ぶときに自然塗装の希望を
家具作りやDIYの際には、天然素材由来塗料の選択を
あらゆる場面で使う木に、人と動物にやさしい塗料を選んでみてはいかがでしょうか。
安心して、スヤー
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