RIDLE NOTE

不妊治療のこと、猫と家づくりのこと、日々の日記

二人三脚で不妊治療を『できる幸せ』

私には幼稚園からずっと仲の良いの幼なじみがいます。

先日コロナが出てから1年以上ぶりに会えることになり、このご時世なのでどこにも行かず家に遊びに来てくれました。

 

お互い20代で結婚したのに、他の友人たちはみんなパパママになり、子なし夫婦は自分たちだけ。会っていなかった1年の間に体外受精にステップアップし、いまだに連敗中の私。

久しぶりに腐った愚痴を聞いてもらおうと思っていたのですが…

 

「わたし、先月離婚した」

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私は絶句してしまいました。

大学時代付き合っていたときから知っていたし、結婚式で余興もしました。結婚する前から夫婦のようなふたりだったのに。

 

理由は「子ども」でした。

もう何年にもなるセックスレス。子どもがほしくて「お願いします。してください」と頼み込んだ友人を、夫は拒否したというのです。

それをきっかけに「○○(友人)との子どもがほしいと思わないことに気付いた」と、別れを切り出されたと。メチャクチャな話じゃないですか?

もちろん別れたくない友人は、誰にも相談せず、泣いてすがり半年ねばったのですが、どうにもならずとうとう離婚を決意したとのことでした。

 

開いた口が塞がらないって本当に起こるんだと思いました。

涙は出るけど言葉が出ない。

そんな私に友人は、

わたしは治療を経験してないから○○(私)が味わった辛い思いを共感してあげられないけど、旦那さんが子どもほしいって言って協力してくれるのは幸せなことだよ」と、決して嫌味ではなく心から私を励ましてくれました。

 

平凡な共働き夫婦の我が家とは違い、友人の夫はバリバリの実業家で、友人は寿退社して主婦になり、海外を含む色んな地で生活していました。

田舎のしがらみや親戚付き合いもなく、語学やピラティスと都会で自由に暮らす友人を、私は羨ましく思っていました。

でも友人は、仕事も家もあって両親も近くにいる普通で平和な私の暮らしを羨ましく思っていたというのです。

 

真逆の境遇で、お互い「ないものねだり」。でも「お母さんになりたい」という気持ちは同じでした。

「こっちに帰ってきたら?」という私に、「もっと色んな所に行って、もっとたくさんの人に会ってみたい。学んだ語学も活かしたいし」と、仕事を探し東京へ引っ越すと友人はいいました。

なんてたくましいんだろう。2歳からずっと一緒のこの子はこんなに強かったのか。

私も強くなりたい。

子を授かれない人生を恨んでばかりでしたが、夫と二人三脚ができるのは幸せなことなんだと気付かせてもらいました。

 

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