猫、人。暮らしを豊かにする照明について考える
猫は日長に基づいた体内時計を持っています。
なので、深夜まで煌々と照明のついた部屋にいると体内時計が崩れてしまいます。
しかしこれは猫に限ったことではなく、人にも当てはまるんじゃないでしょうか。
日本では、かつて『明るさは善、暗さは悪』であるかのように白く大きなシーリングライトで部屋全体を均一に明るく照らす『1室1灯』照明計画の家づくりがされてきました。これは確かに経済的かつ効率的であり、決して間違っていることではありません。
しかし家で過ごす時間の『質』に焦点が当てられる今、求められるのは夜でも部屋の隅々まで白い光で照らされる空間ではなく、温かくほのかなあかりで浮かび上がる陰影や月明り、庭木のゆらぎを眺めて過ごせるような心安らぐ空間ではないでしょうか。
私はよく間接照明をご提案します。
以前コーディネートを担当した新築住宅です。
「落ち着き安らぐ家にしたい」とのご要望に応えるため、一切の天井の直接照明を取り払い、調光できる間接照明で柔らかなあかりに包まれる空間づくりを意識しました。
心地よい住空間には暗さを『肯定する』照明計画が必要です。この心地よい暗さは、夜の暮らしを豊かにします。もちろん間接照明は建築一体型だけではありません。スタンドやテーブルランプなどで手軽に取り入れることができますよ。
質の良い睡眠導入のためにも、特に就寝前はほのかなあかりの空間で過ごすことをおすすめします。
以前別記事でも書いたように、このブログを読んでくださっている方には無料で相談をお受けしますので、コメントやお問合せフォームからお気軽にご相談ください。
ちなみに猫ちゃんがいる場合は、外部の明るさが分かるよう外を感じられる場所を作ってあげた上で、照明の都合に関係なく適した明るさの居場所を選べるようにしてあげるとよいですよ。
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